プロメティウス(火の神) 火の神プロメティウスが、カルロの手にかかりその類まれなる才能が珊瑚に向かうと神話の世界の物語が限りなく人間くさく描かれる。カルロが神話の中に見出した神々の物語は、さまざまな芸術家が挑んできたモチーフであるが、カルロが求めた神々の精神世界、それはまさに人間が持ち得るあらゆる側面を見せてくれる。デフォルメされたキャラクター、特殊な能力など神話の持つある種、荒唐無稽なストーリなどはそれこそが人間そのものの実相なのだとカルロが教えてくれているかのようだ。炎はあらゆるものを焼き尽くす、それは諸悪を消し去り炎で浄化するのだ・・・ カルロが神々を見つめる深いまなざしが伝わってくる。
「プロメティウス(火の神)」
1994年作
(80×90mm/220g) モモサンゴ
横140×高100×奥90mm(台座込) 水晶
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