若者の賛美 神話の世界で語られる神々のドラマ・・・・・本作では、その中の美しい男女がモチーフとされカルロの世界観が象牙の彫刻に込められている。この作品を作る2年前、やはり土佐のモモサンゴで、同じテーマの「若者の賛美」を制作しているが、2年前の作品と較べてみるとカルロ自身の成熟と充実がさらに深まっていることがうかがえる。象牙に描かれる像の起伏の美しすぎるバランスは神殿に捧げられたオブジェさながらであり、芸術の神に愛された。ともいうべきカルロにふさわしい仕上がりとなっている。
「若者の賛美」1994年作
(60mm/71.8g)・象牙
前の作品へ 次の作品へ