ゼフィロス風の神 ルネサンス芸術を代表する画家、ボッティチェリもまたギリシャ神話の世界にテーマを求めた巨匠だったが、その作品を後世の我々に最も印象づけた「ヴィーナス誕生」そこに描かれた風の神ゼフィロスが、カルロの世界観を通して18金枠の彫金と白サンゴによって、神々の息吹がまさに現代に吹き込まれたのである。磨き込まれた、なめらかな白サンゴの肌理(きめ)は、ルネサンスのみずみずしい脈動すら感じさせ、18金のおごそかな輝きが、作品の放つ香気を増幅させ見る者を魅了してやまない。カルロコレクションの代表ともいえる逸品といえるだろう。
「ゼフィロス風の神」2002年作
(90mm/174g) K18・白サンゴ
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